将来のための投資あれこれ・たまにねこ

リタイア後のための資産形成をインデックス投資を中心にしています

情報選択力をあげるには

 前回の記事で書いた『情報選択力』をあげていくには?(どうすれば自分にとって必要な情報を選択できるようになっていくか?)についてです。

 

基本的な知識を得る:

 やはり、基本的な知識は必要です。何も知識を持たずに自分にとって必要な情報、有益な情報を取捨選択するのは不可能だと思います。そのためには、書籍、それもちゃんと重版を重ねている名著と言われている書籍は、やはり最低一度は目を通すべきだと思います。めんどくさいかもしれませんが、楽をしてお金を得る方法なんてないです。

 おすすめの書籍はいつか別にまとめたいと思いますが、以下のような本は将来のための投資・資産形成をしていくなら読んだほうが良いと思います。

 

 ・株式投資:ジェレミー・シーゲル

 ・株式投資の未来:ジェレミー・シーゲル

 ・ウォール街のランダムウォーカー:バートン・マルキール

 

 いきなり読んでも難しいので、最初に軽い本を読むのは全然ありだと思います。自分が読みやすい本であれば何でも良いと思います。自分が読める軽めの本を数冊読んで、そのうち、上記のような本を読むで良いと思います。上記のような本に書いてあることをある程度は理解(100%でないにしても)していない状態で、投資をするのはとても危険だと思います。

 

軽めの本だと、私は以下の本が良かったです。

・図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!:
 山崎元

すべての情報を鵜呑みにしてはダメだと思いますが、初歩的なことを勉強するにはとてもよかったです。この本で投資に対する苦手感やとっつきにくさを克服して、他の本も読んでみるのが良いと思います。

 

インデックス投資は勝者のゲーム:
 ジョン・C・ボーグル

こっちはそこまで軽くないですが、私の中では一番ためになった本です。初期にこの本を読んでおいて本当に良かったと思っています。どの本がその人にとって一番影響を与えるか?は読む順番によると思いますが、私の中では一番の名著です。

 

情報発信者の目的を知る:

 基本的な知識を得たら、後はその知識を活用して、巷に溢れる情報から自分にとって有益な情報を得ていくことが重要になりますが、大概の方はYouTubeなどのメディアを通じて情報を得ていると思います。このとき注意しないといけないのが、情報発信者の目的・意図をちゃんと理解することだと思います。

 

例えば、YouTubeの場合、大きく以下の2つに大別されると思います。

YouTubeで生計を立てている

YouTube以外で生計を立てている

 どちらが気を付けないといけないか?は当然、前者です。なぜなら前者の方の目的はYouTubeを通じて収益を得ることが一番だからです。ちゃんとした情報を発信しないと見る人が減るから有益な情報を発信するという側面もありますが、有益だろうが無害だろうが有害だろうが、見る人が増え、安定した収益を得られる、もしくは収益が増加していくなら、そっちを選ぶのが当然だと思います。だって、そのためにYouTube配信をやってる方々なのですから。

 発信者を批判して、『言われたとおりにやったら損した!』とか言うのではなく、見る側が必要な情報の取捨選択をできるようになる必要があると思います。

 ちゃんとした知識をもたずに将来のための長期投資を始めると、日々アップデートされるYouTubeの情報の海に飲み込まれ、コツコツ積立投資のつもりが、これらの配信情報に流され、いつの間にか短期売買を繰り返し、手数料・税金負け、将来のための投資がYouTuberへの投資になっただけ、なんてことになりかねません。

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 YouTubeに限った話ではありません。大手銀行や保険会社のビジネスモデルを把握し、発言目的を理解していれば、

『大手銀行で手数料の高い商品に投資しちゃダメ!』

なんて言われなくても、当たり前のこととしてわかるようになりますし、

『窓口の言うことを信じて投資して退職金が消えた』

なんてこともなくなります。

 

 発信者の目的を理解せず、単に情報を鵜呑みにしていたら、大手銀行だって今後はビジネスモデルを見直し、素晴らしい投資商品を出すかもしれませんので、『大手銀行がやってるから』という表面的でなんの論理的説明にもならない理由だけで判断すると、こういった商品を買わないことになってしまいます。