将来のための投資あれこれ・たまにねこ

リタイア後のための資産形成をインデックス投資を中心にしています

投資における世代間格差

将来や老後のための投資という意味では、一番大事なのは時間だと思います。

通常の方(本業を持っている会社員、公務員、自営業の方など)は、株価やチャート、関連するニュースや企業動向を見て、分析して、・・なんて基本的に頻繁にやってられませんし、やったところで何が儲かるか?なんてわかりません。

タイミングをみてとかも無駄だと思います。未来のことなんて誰にも分からないので。

そんな簡単にわかるなら、世の中の機関投資家や証券会社などのファンドマネージャーの方で、損する人なんていないと思います。

となると、通常の方は、基本的には今後も成長が見込まれる全米や全世界のインデックスに連動する投資を淡々とするのが正解になると思います。

となると、通常の方にとって、投資で成功する一番大事な要素は、知識や経験やセンスや頭の良さなどではなく、”時間”です。(個人的には、次に大事な要素は”運”かな・・と思います)

10年、20年、30年と資産運用期間が長くなるほど、飛躍的に増える可能性のほうが、損する確率よりよっぽど高くなるからです。

 

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S&P500 TOPIX

 

少し話は変わりますが、正直、いろいろなところで世代間格差があると思います。

 

今の年金世代は、高度経済成長、バブルと経験し、年功序列の恩恵をうけ、大概の方の現役の時の収入は今の現役世代より右肩上がりだったので、退職時の資産もあり、年金も今後の世代より充実していると思います。

人生の残りの時間的に投資で資産を増やすことは厳しいですが、そもそもそんなことをする必要がない人が大半ですので、資産運用なんか理解できなくても大して問題になりません。(もちろん、個人的な話を始めたらきりがないので、あくまでマクロな視点の話です。)

 

若い世代は、少しづつでも投資を始めれば、資産運用の期間を十分に取れるので、年金が今よりだいぶ減っても、将来の不安はさほどないと思います。その分、投資、資産運用をしてる人としてない人との格差は広がると思います。つまり、知ってるか知らないか?、やってるかやってないか?、がこの世代の老後に大きな影響を与えます。

 

辛いのは、今の年金世代のように収入は増えず、かといって年金だけで逃げ切るのはもう無理なのが明らかで、資産を増やそうにも資産運用の期間もあまりとれない世代。つまり、投資における格差と言う意味でも、不遇なのは氷河期世代な気がします。

 

年金のもらいかた

年金は早めに貰い始めないととりっぱぐれる。

なぜ、そのような発想になるのでしょうか?

 

年金は老後のための重要な収入源のひとつですが、あくまで『長生きをしてしまったときの保険』と考えるべきだと思っています。

・保険代を支払ってばかりでもったいないから、病気になろう

・車両保険がもったいないから、事故を起こそう

・火災保険がもったいないから、ボヤを起こそう

こんなこと考えるドアホはそうはいないはずです。

 

年金も一緒です。貰わないで死ねるならそれはそれで素晴らしいことです。保険料を一切貰わず無事に過ごせたのと同じです。現役世代、自分の子供や孫に負担をかけずに生涯を全うするなんて、尊敬に値すると思っています。

『自分の子供や孫に投資した分を回収するまで死ねない!』なんて思ってるほど年寄りはドアホなのでしょうか?そうだとしたら、やはり年寄りは老害でしかないですね。

 

歳を取ると皆そうなるなら、私はまともな判断ができるうちに(長生きなんてしないで)死ぬことを祈るか、将来、尊厳死が認められることを祈ります。

 

『年寄りをバカにするな、歳をとってもそんなことは思わないよ。』

でしたら、なぜ、現役世代に負担をかける年金に対して、『とりっぱぐれる』とか考えるのでしょうか?

 

年金を老後の生活費以外の別の目的に使う場合はさておき、老後の生活費として使うなら、年金の貰い方なんて一択しかありません。

『できるだけ受給時期を遅らせる』です。

そうすれば、仮に長生きしてしまっても、老後の不安はだいぶ減ります。

貰わずに死んでしまったら、その分、財産を次の世代に残せたことになります。

 

『どうもらうのが一番多くもらえるか?』なんて考えるのは、『どういう病気をして、どれだけ医療費がかかると一番生命保険で損しないか?』を考えてるのと同じくらい無意味なことです。

なるべく現役世代に負担をかけないようにするにはどうすればいいか?

それを考える人が増えれば、今の年金制度でもどうにかなると思います。

 

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老後の不安の解消策

私はお寿司が大好きです。毎月1回、高級すし店にいって、3万円〜4万円使ってますので、老後の資金が不足して将来が心配です。

 

これを読んであなたはどう思いましたか?

あなたの感想を少し覚えていてください。

 

老後の資金が足りない、年金が不足、2000万問題、2000万じゃ足りない?毎日のように老後の資金問題は話題になっています。

 

その一方、マイカーを所有しいてる人はまだたくさんいます。マイカーにかかる費用は

・初期費用(購入費用)

・駐車場代

・保険料

・ガソリン代

車検費用

などを考えると、月3万円〜4万円は最低でもかかると思います。

イカーの所有期間を30歳から60歳の30年間だとして、この期間、マイカーの所有にかかる月3万円〜4万円を資産運用に回したらどうなるか?以下の金融庁のシミュレーションサイトでやってみてください。

資産運用シミュレーション : 金融(fsa.go.jp)

・毎月の積立金額:3万円(マイカー維持に最低かかる費用)

・想定利回り:4%(資産運用で得られる現実的な利回り)

・運用期間:30年(マイカー所有想定期間)

シミュレーション結果は20,821,482円です。

 

イカーにかかる費用を資産運用に回すだけで、老後の不安はかなり減るのが分かります。

 

イカーは必需品?でもマイカーなんて持ってなくても生活している人はたくさんいますよ。

確かにマイカーがないとどうしようもない人もいるでしょう。でも、ほとんどの方は贅沢品の範疇に入ると思います。『不便だから』、『大変だから』、そんな理由でマイカーを所有している人もたくさんいます。

確かにマイカーはあれば便利です。でも、それで貴方の老後資金が不足しているなら、貴方は身の丈にあってない生活をしていることになります。

どうしてもマイカーを所有したければ、それでも十分足りるだけの収入を得る必要があります。今の日本でそれだけの収入を得る方法を考えるより、マイカーを持たずに生活する方法を考えるほうがずっと簡単だと思います。

 

ここで、冒頭の質問を思い出してください。

 

私はお寿司が大好きです。毎月1回、高級すし店にいって、3万円〜4万円使ってますので、老後の資金が不足して将来が心配です。

 

おそらく、貴方は、『は?、何贅沢言ってるの?』と思ったはずです。

はい、私もそう思います。そんなに高級店の寿司を食べたければ、それに見合う収入を得るか、他の費用を削減してどうにか捻出するか、それが無理ならあきらめるしかないでしょう。

イカーと高級店の寿司はちがう?

何が違うのでしょうか?どちらも身の丈に合わない贅沢品ということに何ら変わりはありません。

 

高度経済成長時代を謳歌した今の年金世代の価値観をいつまでもひきづって、マイカー所有が当たり前と思いこみ、マイカーを持たない生活を考えずに老後の資金が足りないと言ってるのも、高級店の寿司を毎月食べたいと言ってるのも、何ら変わらないと思います。

 

イカーも高級店の寿司もほとんどのかたにはとっては、ただの贅沢品なんです。

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身の丈に合わない贅沢品は不要

 

 

 

投資はいつから始めるべきか

 投資はいつからはじめるべきでしょうか。若いうちに始めないと意味がない?

確かに70,80代で始めるのは、遅いというか、遺産相続目的とかでもない限り、あまり必要ないと思います。10年後、自分はどうなっているか?『まぁ、死んでる確率のほうが高いかな』と思う方は、もう投資なんて不要だと思います。投資なんか考えるより、身の丈にあった生活を送り、残りの時間をいかに有意義に過ごすか?を考えるほうが良い気がします。私も70、80になったら、後は淡々と資産を切り崩していくだけ。指数や株価の変動なんて、さほど見る気もないです。

それまで生きているか?はさておき。

 

 資産運用の期間が長ければ長いほど、複利の効果(投資は波がありますが、長い目でみれば資産は増えていき、複利の効果があるとして)が利く期間が長いので、投資を始めるのは早ければ早いほど有利になります。

 なので、いつ始めるべきか?の答えは、何年も前に流行った言葉『今でしょ!』が答えになると思います。

 

 では、いつが投資を始めるデッドラインになるのでしょうか。『人による』が正解かと思います。ただ、これだと何の考えもない気もするので、私としては、リタイア後の資産形成を目的とする場合、アラフィフくらいかなと思います。理由は以下の通りです。

 

株式の運用期間は20年は取りたい

ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール)によれば、S&P500のような広く分散された株式投資の場合、下図のようになります。未来のことは分からないと言えど、15年長期投資すればマイナスになる可能性は低いと考えられます。

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出展:ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール

 また、『株式投資』ジェレミー・シーゲルによれば、20年保有すれば、株式の実質利回りがインフレ率を下回ることはなかったとのことです。

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出展:『株式投資・第4版』(ジェレミー・シーゲル)

 つまり、資産運用には最低20年は欲しいところです。資産運用に20年の期間を使うには、今後、平均寿命が延びて85歳で死ぬとすると、65歳で開始がデッドラインとなります。ですが、ここから資産形成を始める場合、65歳時点で投資に回せる額を全額投資し(少額投資で今後の生活を賄えるなら、そもそも投資する必要がないので)、初めて資産運用を始めるわけですから、精神的にかなりきついですし、リスクもあります。また、85歳で資産がピークになっても意味がないので、そもそもやる意味自体がないです。

 そのため、65歳より、10年、できれば15年くらい前には始めたほうが良いと考えると、50〜55歳くらいが投資を始めるデッドラインの気がします。もちろん、90、100まで生きて70くらいまでバリバリ現役で働くとかなら、この限りではないと思います。

 

50代はタネ銭が多く、入金力が高い

 タネ銭、入金力が高いほうが、当然、資産が増えるスピードが速いです。アラフィフくらいだと子供がまだ小さい方は難しいかもしれませんが、普通に考えると、50代は若い人よりタネ銭が多く、入金力が高いはずです。

 60代は入金力は高くても、給与所得や事業所得から投資というより、自分の資産の中から投資する形になる方が増えると思いますが、この場合、そのようなリスクをとる必要があるのか?、そのまま現金などの低リスク資産を保持しておくほうが良いのでは?となります。そのため、まだ稼げて収入が原資の入金力の高い50〜55くらいが投資を始めるデッドラインになる気がします。

 

経験がなくても大丈夫か?

 50歳くらいで経験がない中で始めるのは不安でしょうか。もちろん、投資の経験はあったほうがいいと思います。ビジネスの世界でも経験はあったほうが有利ですし。

 でも、世の中、年功序列はとっくに崩壊してますよね。実力主義。つまり、経験よりも、知識と自分で考える力が大事ということですよね。実ビジネスの世界がそうなっているのに、投資・資産運用の世界だけ、経験がそこまで大事なのでしょうか?

 そんな理由はないと思います。実際の投資経験はなくても、投資・資産運用に関する過去の情報はたくさんありますし、分析もされていて、書籍やネットでいつでも見れます。むしろ、情報が多すぎて、ちゃんと自分で考えて必要な情報を取捨選択する能力のほうが大事だと思います。

 経験も大事ですが、いろんな情報を理解し、自分に必要な情報を選択し、自分の目的を実現するにはどうすればいいかを、自分で考えることができるか?に尽きると思います。やってみないと分からないこともあると思いますが、投資の経験はなくても、実ビジネスの経験は多分にありますよね。これらの経験は投資の経験に勝るとも劣らないと思います。

 

結論:投資は早く始めるほうが良く、デッドラインは人によるが55歳くらいまで

 複利の効果を考えると、早く始めるほうが有利なので、なるべく早く始める。始める機会がなかった人でも、55歳くらいまでなら始めたほうが良い。それ以降に始める方は、自分の資産状況、健康状態、働く予定期間、今後見込まれる収入と支出など、各種要因を考えて始めないと意味がない可能性が高い気がします。

 ただ、この辺は結局、人によるな。。と思います。健康寿命が飛躍的に進歩する可能性もありますし。ただ、私自身は60過ぎて社会貢献できるアウトプットを出し続ける気力がないかもというのと、90,100まで生きれると思わないので、55歳過ぎていたら投資はしていなかったかな。。という程度です。

 

 

個別株投資は必要か

 インデックス投資をしていると、退屈なので、個別株投資に興味がでてきます。今回は個別株投資の必要性についてです。結論から言うと、私は老後のために投資・資産運用をしているので『不要』となりました。結論は人によると思います。

 私が個別投資は不要との結論に至った理由は以下の通りです。一言で言うと、

『投資対効果が悪いから』

ここでいう投資対効果とは、資産運用の手段としての効率ではなく、もう少し広い視点での投資対効果となります。

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なぜ投資対効果が悪いのか

 個別株に投資するということは、その企業の業績、将来性、財務の健全性、競合との優位性、参入障壁の有無、マクロ視点でのその業界の見通し、、など様々な視点での考察が必要になります。もちろん、これらを調査、検討し、どこに投資するか検討することは意味があると思います。興味のある業界、企業に対する見識を深める意味でも良いと思います。

 ただ、私は(おそらく多くの方も)、投資を将来の資産形成のために実施しており、投資はあくまでその手段です。これらの調査、検討をすることで必ずインデックス投資より成果がでるならまだ良いですが、必ずしも良い結果が出るとは限りませんし、資産運用のプロがやっているアクティブファンドのほとんどがインデックスファンドに長期間の成績では成果を上回っていないという事実を考慮すると、素人の我々が個別株投資をしても、インデックスファンドの成績より下回る可能性が高いと考えるべきです。

 時間が無限にあるなら、これらをすることは良いですが、時間は限られています。個別株の調査、検討に時間を取られるなら、他の勉強をして自分の人的資本を豊かにしたり、有益な人脈を作って社会資本を強化するとかのほうに時間を使うほうが有益だと思いますし、バランスもとれます。資産運用で分散が必要なように、自分の時間をどう使うか?の分散もリスクヘッジの観点から重要だと思います。ということで、私は個別株投資は『投資対効果が悪い』という結論になりました。

 

個別株の勉強は役に立つのでは

 個別株の調査をするうえで、IR情報や財務諸表などをみて勉強し、投資に役立てることは今後の仕事においても役に立ち、自分の人的資本を蓄えることになるのではないか?

 確かにそういう観点もあると思います。ただ、だったらそれを普段の仕事の中でやればいいだけです。今の世の中は、特に先進国は市場が飽和しており、売り手市場ではありません。どんな仕事であれ、顧客の課題、ニーズを考えながら仕事をすることになります。部署や役割によってはこういうことを考えない立場の人もいるかもしれまんせんが、ほとんどの方は顧客のことを考えないと業務は成り立たないはずです。であれば、顧客分析をする中でIR情報なども調査対象にすれば良いのです。そして、それを踏まえて顧客への提案に生かしていけば良いだけです。実際の業務に役立てることができるようになれば、貴方の評価はあがり、資産運用ではなく、本業の給与所得なり、事業所得を増やす力になりますので、確実に貴方の資産を増やす力になります。

 『そんなうまくいく可能性は低いよ。。』と思っているなら、個別株の調査なんて貴方にとってその程度の成果しかもたらさないということです。つまり、単に趣味の領域の話ってだけです。

 実は私もそう思っています。前回の記事で書きましたが、IR情報なんて見ても大したことは分かりませんし、それを分析しただけで業務に役立て、顧客課題やニーズがわかるなら、今の日本経済はこんな停滞していません。『個別株投資は必要だ!』と言っているのはポジショントークの方がほとんどで、論理的な必要性をきっちり説明してる書籍やメディアも私は今のところ見たことがありません。

※しつこいですが、IR情報を分析しても、それをそのまま、業務に役立てることは難しいと言っているだけで、IR情報の分析自体はその企業を知るという観点では意味がありますし、財務諸表の見方などは基本知識の部類だと思いますので、習得すること自体は意味があります。

 

結論:個別株投資は不要

 個別株投資をしたからと言って、インデックスファンドより良い成績を出すのは難しいし、IR情報などの勉強と言う意味でも、日常の業務活動の中でやれば良いだけ(仕事してない方なら一般教養として勉強すれば良いだけ)の話です。それを投資に活用して、個別株投資をする理由にまではならないです。

 また、個別株投資をするには、時間もそれなりに必要になり、時間の使い方として効率悪すぎで、むしろ人的資本、社会資本を強化するほうにその時間を割くほうがリスクヘッジにもなります。

つまり、個別株投資は『投資対効果が悪いため不要』というのが私の結論です。

 ただ、趣味として個別株投資をする分には良いと思いますし、私もリタイア後は趣味の領域として少し(その株がたとえ紙屑になっても大丈夫な範囲で)やってみようと思っています。

 

 余談ですが、今、個別株を買うとしたら、私が買ってもいいと思える銘柄は1銘柄だけです。その銘柄名はコカ・コーラ。なぜか?は本題と違う話になりますし、飲み屋トークの領域を出ない話なので割愛します。

 

短期投資は必要か

 短期投資とは、ここでは数日間や数週間といった、比較的短期間の中で売買する取引のこととします。結論から言うと老後やリタイア後の資産形成を目的とした投資・資産運用の場合、『全く不要』だと私は思います。

 もちろん、投資は自己責任ですし、自分のお金なので短期投資をしたい方はすれば良いと思います。短期投資人気も根強いですし、古今東西ずっと論争が続いているので普遍的な結論がでるものではないと思いますが、『自分の』結論を持つことは重要だと思います。

 

 私が短期投資は不要との結論に至った理由は以下の通りです。一言で言うと『儲からないから』になります。

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将来の価格がどうなるか?分からないと儲からない

 短期売買で利益を得るには、売りと買い、2つのポイントを見極める必要があります。安い時に買えても高い時に売れなければ儲かりません。逆に、高い時に売れても安い時に買えなければ儲かりません。将来の価格がどうなるか分からないのですから、売りと買い、それぞれのタイミングを当てられる確率を50%(当たる確率と当たらない確率半々)としても、両方当てられる確率は25%です。私は25%の勝率に自分の大切な資産を投資するつもりはありません。それなら余計なことをして税金を取られるより、そのままホールドしておいたほうが良いとなります。

 

将来の価格がどうなるか?分かる方法はあるのか

 分かる方法があればもう広まっています。世の中にはこれ専門のプロが資本主義が浸透してきたころから研究しています。今でも証券会社、投資会社に勤めて専門でやっているプロの方もたくさんいますので、分かるならこういった方々がとっくに実践して利益をだしています。

 また、一般的な企業に勤め、ある程度の立場になった方なら、自分の会社や組織の売り上げ、利益予想をしたことがあるはずです。そして痛いほどわかっているはずです。いかに売り上げ予想、利益予想が『単なる予測』でしかないことを。事情を良く知っている自分の会社、組織の予想ですらそうなのだから、他の会社の予想なんてIR情報や財務諸表をいくら読み込んでも将来の売り上げや利益なんて正確に予測できるわけがないんです。

 (財務諸表を見ることを否定しているわけではないです。財務諸表を見ることはその企業の状態を知るうえで大事なことです。)

 そして、株価はこういったあやふやな情報や、各種メディアが視聴者の興味を引くだろうと思う記事やコンテンツ情報などをもとに、市場の需要(買いたい人)と供給(売りたい人)のバランスで価格が決まります。こんなものの価格が予想できる方法は現時点ではないと思います。

 

テクニカル分析を使えばわかるのでは?

 移動平均線ボリンジャーバンドMACD、RSI、ゴールデンクロス、、いろいろ言われますが、これらは過去の情報を視覚化して傾向を分かりやすく表示してるだけです。しかも事実はあくまでたった一つです(例えば、リーマンショックがなかったらどうなったか?、トランプが再選したらどうなったか?なんてわかるわけではないので)。

 たった一つの事実(日々の値動き結果)を視覚的に分かりやすく傾向を表示しているにすぎないものから、どうして未来の価格が分かるのか?全く論理的な説明はできません(少なとも私にはできません)。

 また、価格を決めるのに大事なのは、それらの視覚的に分かりやすくなった傾向そのものではなく、それを見て投資家がどう動くか?なので、行動心理学に近い分野だと思います。人の感情を測定するセンサーやAIが進歩・普及し、行動心理学の観点から人の心情がどう動くのか?を分析できるようになれば信じるかもしれませんが、テクニカル要因だけで売買している人は少数派で、多くの方はファンダメンタルや、ざっくりとした将来予想(巣ごもりが増えれば、ネットビジネスは有利だよねーとか)で売買していると思いますので、株価を予想するには、これらもデータ化する必要があります。これらがデータ化でき、分析できるようになるのはいくら技術の進歩が速いといってもまだまだ先だと思います。

 将来のことはさておき、今時点ではとても自分の大切な資産を投資する判断材料にはなりえません。

 また、残念なこと?に、仮に将来、これらが予想できるようになったとしても、それは株価にすぐに織り込まれるようになるだけですから、またその状態をもとにした新たな予想合戦になるだけだと思います。

 

結論:短期投資は不要

 将来の価格は分からいのだから、短期投資で儲かる可能性はかなり低い。それなら、世界中の人が自分の会社や自分自身の収入を増やして、経済的に豊かになろうと努力している(自分の会社や自分の利益を減らすために努力する人は皆無)、その結果、長期的には世界経済は成長していき、長期インデックス投資はその恩恵を得る。ということに投資するほうが、短期投資よりよっぽど勝率が高いです。

 また、短期投資はどうしても自分の時間をとられます。それなら、短期売買が趣味とかでもない限り、自分の時間も有益に使える長期インデックス投資のほうが良いと思います。

 うだうだ書いてしまいまたが、テクニカル分析による短期投資が不毛なことを『投資で一番大切な20の教え』(ハワード・マークス)で、端的に表現している文章がありますので、それを引用しておきます。デイトレーダが主語になっていますが、短期投資も一緒だと思います。

※一番大切って言っておいて、20個もあるのかよ。ってツッコミたくなるタイトルの本ではありますが、この本もとても良い本だと思います。

 

〜引用文〜

 ”このような方法で儲けようとする人のことが、私には全く理解できない。これでは次の角を曲がって現れる人の性別を当てようとするのと変わらない。デイトレーダーは、ある株を10ドルで買って11ドルで売り、翌週に24ドルで買い戻して25ドルで売り、さらに一週間後に39ドルで買って40ドルで売る、といった取引をしたときに成功と思うらしい。30ドル値上がりした株を売買したのに、3ドルの利益しか得ていない、ということに気づかない人は、これ以上、本書を読むべきではないだろう。” 

 

テレワークとごはんまち

 収束しないコロナ禍の中、仕事はテレワーク中心になり、家の中でねこと過ごす時間が大幅に増えました。以前はねこのごはんの時間は2回/日でしたが、会議中だろうが、期限が迫った作業中だろうが、お構いなしに催促してくるので、コロナになってから3回/日になりました。朝起きて、お昼、夕方の3回の食事、私より規則正しい食生活時間です。

 

 ただ、3回に慣れてきたら、今度はご飯をちゃんと食べてるのに催促してくることが増えてきました。あげすぎもねこの健康に良くないので、なるべく3回にして、どうしても収まりつかないときはおやつをあげてしのぐのですが、困りものです。。

 

 食べたばかりのはずなのに、しれーっと食べてないふりをして催促するともあります。そんなときは抱っこをして、こんなに重いじゃんと食べたばかりであることを確認します。あわよくばと考えているのかもしれません。

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ごはん要求アピールの圧力