将来のための投資あれこれ・たまにねこ

リタイア後のための資産形成をインデックス投資を中心にしています

アセットアロケーションについて

わたしのポートフォリオは以下の記事に書いていますが、その前段となるアセットアロケーションについて、ちょっと書いておこうと思います。

 

chiro-hyou.hatenablog.com

 

アセットアロケーションは難しいです。

他の人のを参考にするのも難しいです。なぜなら、結局は、自分の属性、嗜好を踏まえ、自分の今の状態によって考えないといけないからです。

 

どのようなアセットアロケーションを組めばよいか?を決める根本的な要素は以下の2点です。

 

➀リスクをとる能力

➁リスクをとる意欲

 

➀のリスクをとる能力は、その人の属性によって決まります。

具体的には年齢、年収、ローンの有無、家族構成などです。年齢が若い、年収が高い、ローンがない、独身/Wインカム、とかは比較的にリスクをとる能力が高いとなります。

➁のリスクをとる意欲は、その人の嗜好(思考かな)によって決まります。

具体的には『暴落に耐えられるメンタルがあるか?』とか『時間をかけて着実に!より、リスクをとってでもなるべく時間をかけずに資産を形成したい!』とか、その人の嗜好によって決まる部分です。

 

アセット・アロケーションは自分の財務状況(➀に含まれますが)によっても変わります。

例えば、年間400万円の生活費が必要な世帯があったとします。

1億円の資産があれば、その年利(一般的に言われる4%ルール)だけで400万円を確保できます。

そのため、この1億円はコストが安いインデックス(S&P500とか全米とか全世界とか)を保有するポートフォリオになるのが定石だと思います。

ですが、仮に資産が10億円あったとします。年間400万円が生活費として必要なのですから、1億円は上述のようにしておき、残りの9億円はどうにでも使えます。この場合、ポートフォリオは10%程度がコストが安いインデックスを保有し、残りの90%はリスクが高い商品(個別株だったり、仮想通貨だったり)に投資することもできます(実際にやるかどうかは別として)。

ポートフォリオだけみると、後者のポートフォリオのほうがリスクはめちゃくちゃ高いですが、自分の生活を守るという意味では、後者のほうがリスクは全然低いです(10億円も資産があるので当たり前です)。

 

言いたかったのは、他人のポートフォリオを参考にする場合、その人について上記のようなことを全て把握してからじゃないと、あまり意味がないということです。

そしてそれはおそらく本人以外把握できないと思います。全部公開してるかなんて分からないので。

本人の資産はぎりぎりでリスクの高いポートフォリオに見えても、かなりの遺産が入る見込みがあるとか、自宅がかなり資産価値の高い物件で、売ろうと思えば億単位ですぐ売れる物件を保有しているとかだと、実は大したリスクはとってないことになります。(自分の資産を今の数値からどれだけ増やせるか?ゲームの観点ではリスクは高いですが、そんなリスクは自分の生活を守るという意味ではリスクでもなんでもないです。)

なので、人のポートフォリオを単に真似するのではなく、ちゃんと自分を把握して、自分で考えてアセットアロケーションを組み、ポートフォリオを構築しましょう。

前置きがやたら長くなりましたが、これが言いたかったことです。

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